後黎朝(前期)銭
黎朝二代太宗の紹平年間(西暦1434年から1439年)鋳造。
銅色は茶褐色や黄褐色などで、まずまずの仕上がり。
書体は基本的に同じようなものになっているが、微小な変化も多い。
紹平通寶では「大字」、「コ頭通」が少ない。
また、安南手類銭の爪正隆手や開元手にも紹平通寶の銭名を持つものが存在する。
20-2 | 正字 離用通 | |
24.61mm 3.38g 磁性なし しんにょうが重点の型。 通のしんにょうと、用の部分が離れている。 |
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20-3 | 正字 大頭通 | |
24.26mm 2.86g 磁性なし 通のマの部分が大きい型。 |
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20-5 | 小字 廣郭 | |
24.12mm 3.56g 磁性なし 郭の幅が広い型。 |
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20-7 | 小字 闊縁 | |
24.73mm 4.02g 磁性なし 縁の幅が広い型。 |
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20-8 | 単点通 | |
24.53mm 3.46g 磁性なし しんにょうが単点の基本型。 |
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23.01mm 2.47g 磁性なし 単点通の小様銭。 磨輪したものか。 背は細縁に削られている。 |
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20-9 | 単点通 背肥郭 | |
24.59mm 2.90g 磁性なし 背の郭の幅が広い単点通。 |
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24.19mm 2.78g 磁性なし 単点が楔のような形になっている型。 |
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24.23mm 2.99g 磁性なし 紹の刀の部分が猫背のように丸くなっている型。 |
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20-10 | ||
23.93mm 2.77g 磁性なし 通のしんにょうがつながっている型。 |
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20-11 | ||
24.36mm 2.60g 磁性なし 通のしんにょうが途切れ途切れでつながっている型。 |
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20-12 | ク頭通 | |
24.77mm 3.16g 磁性なし 紹の刀の部分がクの字の形になっている型。 |
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20-XX | エラーコイン(面重文) | |
23.92mm 3.00g 磁性なし 面の銭名がずれた形で二重打ちされている。 元々は小字廣郭と思われる。 |