李朝銭
李朝二代太宗の明道元年(西暦1042年)鋳造。銅色は黒褐色で、粗雑な作り。
北宋銭に同名のものがあり、一見すると似ているため、符号泉志などの安南銭譜より昔の銭譜では北宋銭の明道元寶の一種「遒勁」として紹介されていた。
安南歴代銭の「元」の第三画目と第四画目は離れているが、北宋銭は近接している違いがある。(安南手類銭の明道元寶は北宋銭と同様になっている。)
4-1 | 濶字 | |
23.26mm 3.47g 磁性なし 「寶」の字が潰れてしまっているのが残念。 もう少し良い状態の物を入手したいもの。 |
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4-2 | 狭元 | |
22.92mm 3.55g 磁性なし 純前たる狭元のものではなく、「越南歴史古銭」に掲載がある 狭明狭元のものと思われる。 |